父の葬儀。 私たちは、生前から決めていた 葬儀社で「家族葬」を行いました。
実際に経験してわかった 家族葬のメリットと、
迷った末にお願いして 本当に良かった「エンバーミング」の 体験についてお伝えします。
家族葬にしてよかった3つのこと
1. 最後の時間を「家族水入らず」で過ごせる
親が亡くなった直後は、 悲しむ暇もなく手続きが押し寄せます。
-
葬儀の段取り
-
役所や銀行の手続き
本当にバタバタしますが、 家族葬なら知らない参列者への 接待に追われることがありません。
最近の葬儀場は、 マンションの一室のように 設備が整っていることも多いです。
リラックスして、 父との最後の夜を 穏やかに過ごせたのが本当に良かったです。
2. 参列者の人数を把握でき、無駄がない
「何人来るかわからない」 という不安がないのが家族葬の強みです。
食事や香典返しの数を 正確に準備できるため、 無駄な出費を抑えられます。
また、香典を 「受け取る・辞退する」の方針も 自分たちで決められるので、
当日慌てることもありませんでした。

3. 費用を納得感のある範囲に抑えられる
「葬儀は上を見ればキリがない」 と言われます。
参列人数が少ない分、 祭壇も身の丈に合った シンプルなものを選べました。
事前相談での割引もあり、 最終的な費用は100万円ほど。
当初150万円ほどかかると思っていたので、
納得のいく金額で送り出すことができました。
【実体験】15万円の「エンバーミング」が、家族の心を救ってくれた
今回の葬儀で、 一番やって良かったと感じているのが 「エンバーミング(遺体衛生保全)」です。
費用は約15万円と高額。 さらに処置のために半日ほど 父と離れることになります。
それでも決断したのは、 「父との最後の思い出を、匂いにしたくなかった」 からです。
9月の暑い時期。 糖尿病で脚の変色が進んでいた父。
ドライアイスだけでは、 もしもの時の不安が拭えませんでした。
処置を終えて戻ってきた父を見て、涙が出ました。

長く入浴できなかった父が、 まるでお風呂上がりのように清々しく、
やせ細った頬もふっくらと戻っていたのです。
お化粧で血色の良くなった顔は、 まるで気持ちよさそうに 眠っているかのようでした。
「きれいになったね」 と声をかける。
その穏やかな時間が、 残された私たちの気持ちを どれほど楽にしてくれたか計り知れません。
おわりに:後悔しないために
亡くなった後の混乱の中で、 これらすべてを冷静に決めるのは不可能です。
「どんな葬儀にしたいか」を 事前に話し合っておくことは、 決して不謹慎ではありません。
大切な人を穏やかに送り出すための、 一番の準備だと実感しました。